2014-11-20

三津浜の「渡し船」のこと


松山の海の玄関口、「三津浜(みつはま)」。

ここは、昔ながらの商家・民家・蔵など、歴史を感じさせる建物が軒を連ねている、松山の港町です。何気なく街を歩いただけで、なつかしい風景に出会うことができます。


そしてここには、500年の歴史を誇る「渡し船」があります。
その名も「三津の渡し」。

「丸こぶかり号」 普段運行している渡し船

時刻表はありません。
岸(渡し場)に人が見えると船が寄ってきて人を乗せ、対岸に運んでくれます。
しかも市が運行しているので無料です。

距離にしておよそ80m、乗船時間は約1~2分。
この短さ、日本一短いのではないかと思います。

船から見える光景

そして下の写真は「須崎号」。
普段運行している「丸こぶかり号」に何かあった時、この須崎号が登場するのだそうです。


もちろん今も、両岸に暮らす人にとっては欠かせない交通手段です。
両岸はぐるっと遠くで繋がってはいるのですが、かなりの距離。

この日も、ベビーカーを押すお母さんや自転車に乗った子供達など、多くの人が利用していました。


波がない静かな瀬戸内海を、ゆったりと行き来する渡し船。

そのゆるやかな時間の流れと潮風に包まれながら、いつまでもあり続けて欲しいと思った風景でした。


三津の渡し
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisetsu/kuko/mituwatasi.html