愛媛に来て最も感動した、屋根瓦文化。
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いま、愛媛村からの、「
愛媛のココ見て」でも紹介していますが、愛媛は市街地や住宅地を何気なく歩くだけで衝撃的な瓦と出会うことができます。
これは、愛媛南部の真珠や漁業が盛んな街・宇和島で出会った瓦。
棟巴に縁起物の「鯛」が飾られています。
こうした豊漁を連想させる瓦が多いのを目にすると、さすが漁業の街だなぁと思わされます。
私がこんなに瓦に興味を持つようになったのは、4年前の震災がきっかけでした。
もちろんそれ以前から瓦に興味はありましたが、あのとき、北関東にある実家だけでなく周囲の家の瓦がもろとも崩れ、街中の家のテッペンがブルーシートで覆われた光景を見たとき、「あぁ、瓦ってこんな簡単に崩れてしまうもんなんだ…」と、思いました。
もちろん簡単に崩れたのではなく、もの凄い衝撃によって落ちたのですが、その無常な光景を目の当たりにしたからこそ、こうして歴史を刻んだ瓦たちと出会えることをより嬉しく感じられるのだと思います。
代々家を守り続けている瓦たち。
当たり前のようですが、それは奇跡に近いことなのです。
これからも、瓦たちとの一期一会に感謝しつつ、瓦観察を続けていきます。