2015-03-19

伊予絣と松山縞


伊予かすり会館のこと。

なんとなく観光客向けというイメージがあり足が遠のいていたのですが、実際の展示物は地元の人でもたのしめるレアな展示物がたくさんありました。(しかも撮影可です)

私が釘付けになったのは、なんと言っても金属製のこの織機。


これまで木製のものしか見たことがなかったので、金属製の繊細かつ重厚な作りに思わずうっとり。この黒光りがたまりません。


構造が美しいだけではなく、実用的に優れているところが凄いです。
いや、優れた機能を持っているから、見た目も美しいのかもしれません。


そして「松山縞」と呼ばれる織物の見本帳もありました。
伊予絣の始まりは江戸末期とされていますが、それ以前につくられていたとても貴重な織物です。


こうした縞模様は日本各地にありますが、落ち着きのある色合いとデザインが本当に美しいです。
復刻したらきっと素敵だろうな、なんて想像しながら、ゆっくりと眺めてきました。


展示ケースの端っこには、こんなレアな「姫だるま」も。
製作年は分かりませんが、表情が今の姫だるまと少し違ってこちらの方が私は好きです。


会館の奥の工房では、藍染も体験することができます。


藍の匂いがただよう伊予かすり会館、おすすめです。
ここでしかお目にかかれない、屋根瓦もお見逃しなく!


●伊予かすり会館
愛媛県松山市久万ノ台1200
http://e-hime.jp/kasuri/