2015-05-22

見つけた!姫だるま


松山の郷土玩具「姫だるま」。

この誕生には諸説あるようですが「日本初の女帝である神功皇后が道後温泉に入ったのち、ご懐妊されたことを記念して奉り作られたのが由来」だそう。お祝いや安産祈願などに贈られることも多いとか。

歴史が長いだけに、松山や愛媛では様々な姫だるまを見ることができます。


これは、西条市にある愛媛民藝館に展示してあったもの。(許可を得て撮影)


ふくよかなお顔が”おかめさん”のようで愛嬌たっぷり。
大・中・小というサイズの違いも心地いいです。


そしてこれは伊予絣会館にあった姫だるま。
絣に囲まれ真珠(?)を纏った、とても上品な佇まい。繭玉のようです。


これは久万高原町の和菓子屋さんの神棚に飾られていたもの。
店主が2、30年前に松山で購入したそう。正式には姫だるまではなく、八幡さまを祀っているものを姫だるま風にしたものだとか。(真ん中にいるのは子供だそうです)


これとよく似てるのが、松山のとある店舗前に展示されていたこちら。
お正月にたまたま通りかかったら展示されていて、その大きさとインパクトにビックリ!
切れ長の目にも惹きつけられます。


しかも側面には般若心経が書かれていて(!)なんとも珍しい逸品です。


ちなみに、近年市販されているのはこうした着物をきちんと纏ったもの。
バリエーションが豊富でとっても華やか。


時代を感じさせる姫だるまがこちら。
こちらも久万高原の和菓子店で見せていただいたものですが、代々受け継がれてもう50年は経つとか。
少女漫画のようにキラキラと輝く青い目が印象的です。


そして先日…、やっと見つけました!! 
今、購入できる張子の姫だるま。素朴な佇まいが可愛らしい。


身長8㎝ほどの小さなものですが、愛媛民藝館に展示されていたものとよく似ています。
(比べるとお顔はだいぶスマートですが…笑)


背中には「両村作」というサイン。
頭のテッペンには宝珠のマークが描かれていて、光が差しているよう。


我が家にやってきた初めての姫だるま。
これから大切にしていきたいと思います。 ^v^

親しみある郷土玩具だから『お宅の姫だるま拝見』なんて調査をしてみたら、きっと色んな姫だるまとその思い出に出会えるんだろうなぁ~。

まだまだ調べ甲斐がありそうです。