今日の屋根瓦は「内子座」の瓦。
松山から車で約1時間のところにあります。
内子座は、「木蝋や生糸などの生産で栄えた大正5(1916)年、芸術・芸能 を愛好する人々が建てた劇場です。」 解説文にそうさらりと書いてありますが、こんな立派な劇場を建ててしまう地域の文化力の高さに改めて驚かされます。
ちなみに今は、町内外の芸術文化活動の拠点として活用されているそう。
そんな内子座の瓦は、やっぱり見ごたえがあります。
重厚なつくりの屋根で、巴瓦ももちろんオリジナル。
ひとつひとつに内子座の紋がきちんと入っています。
そして瓦をよーく見ていると、あちらこちらにキツネさんが!
正面入口の真上にも。
屋根の先端にも。
手招きをするようなポーズで、こちらを見下ろしています。
口には何やらくわえていますね。お稲荷さんかな。
キツネは商売繁盛の神様。
劇場も街も、益々繁盛していくようにとの願いを込めたのでしょう。
人々の想いを背負ったキツネが、今日も上品に手招きしています。
●内子座
愛媛県喜多郡内子町内子2102
http://www.town.uchiko.ehime.jp/site/uchikoza/