2015-12-28

しめ飾り探訪 ~南予~


愛媛南予のしめ飾りは独特らしい…そんなウワサを聞きつけたので、年末のしめ飾り探訪へ行ってきました。

南予の伝統的なかたちは、この暖簾型。(こちらは「道の駅みま」で購入)
シンプルだけど上品な佇まいで、引き戸に合いそうなかたちです。


隅々まで丁寧につくられていて、稲穂も付いています。


宇和島にある「道の駅みま」にも、西予市の「道の駅どんぶり館」にも、同じ暖簾型があり(つくり手さんは別です)、多くの方が買っていました。

飾り方はこんな感じ。(道の駅に併設する畦地梅太郎美術館の入り口で)


ちなみにこの美術館、畦地ワールドをたっぷり体感することができるので、道の駅に立ち寄った方はぜひ観ることをおすすめします!(入館料も安いですよ)


連結ヴァージョンはこんな感じです。


そして今回、面白かったのがこちら。
道の駅どんぶり館の近くでたまたま見つけた特設小屋。


何やら入口には「しめ飾り発売中」の文字があったので(みかんの絵柄も手描き!)、恐る恐る入ってみると…


色んなかたちのしめ飾りがずらりと並んでいました。(許可を得て撮影)


伝統の暖簾型もオリジナルの改良が加えられていて、真ん中に輪飾りが付いています。
つくり手のおじさまが、「ここに、かぼすを入れるといいんよ~」と、教えてくれました。


藁づくりから、すべてひとりでつくっているそう。
今年から始めたそうですが、結びや巻き方など随所に工夫の跡が見られたので、来年は更に進化しそうな予感がします。


今回の戦利品はこちら。
(左の3つは特設小屋で購入したもの。)


右から二番目の細長いかたちは「水回り用」で、台所や洗面所など水かあるところに飾るタイプだそう。

左から二番目は、車用の小さな輪飾り。今まで車にしめ飾りを飾った事はなかったけど、今年はやってみようかな。

一番右は、道の駅で購入したものですが、大きなウラジロがリースのような雰囲気を醸し出しています。


ちなみに普通サイズのしめ飾りはかぼす、小さなサイズはみかんが付いていました。
橙ではなく、みかんも愛媛らしくていいなぁ~と思ったり。


地域によって様々なかたちのしめ飾り。

ひとつひとつに意味や由来がありますが、あえてオリジナルをつくっていく心意気は素敵だなぁ~としみじみ思いました。

皆さんのお家には、どんなしめ飾りが飾られますか?