2016-03-18

郷土玩具「ブーヤレ」のこと


愛媛南部には「牛鬼祭り」があります。

首は麒麟のように長く、顔はナマハゲのような迫力あるパーツで構成され、からだはへちまを半分に割ったようなかたちをしている「牛鬼」が登場するお祭りです。


元々は(人を除けさせるために)神輿の前を練り歩いていたそうですが、次第にこの牛鬼がメインになったとか。

歩くたびに首がぬ~んと動いて、妙にリアルなこの生き物(?)、一度見たら忘れられません。


この牛鬼を模してつくられたのが郷土玩具「ブーヤレ」。

手のひらに乗るかわいらしいサイズです。


顔とからだは張子でつくられていますが、首のところに竹串が付いていて、手で動かせる構造になっています。

(首のところだけ布でつくられているのは、首が前後左右に動くためです)


牛鬼を見たことがない人は、この奇怪なかたちを見て「これ、何っ!?」と驚きますが(笑)、愛媛では誰もが知る有名な守り神。

特に魔除けの効果があると言われており、邪気払いとして玄関に飾ったり床の間に置いたりする家も珍しくありません。


ブーヤレさんを、どうぞよろしくお願いします。
(正面からのお顔はチャーミング!)



ブーヤレ(郷土玩具)
・価格  2,300円(税抜)
・サイズ 11×6.5×高さ8センチ
・素材  張子(首の部分は布、尻尾は厚紙)
・製作  よしを民芸店(愛媛県宇和島市)


「ブーヤレ」はこちらのオンラインショップから購入できます。
http://nowvillages.shop-pro.jp/?pid=99983630